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アロマオイル（精油）の乳化方法とは？安全なアロマオイル（精油）の使い方について解説
精油の使い方
最終更新 2024年2月6日
アロマオイル（精油）は植物から採れた100％天然のエッセンスです。それぞれに多様な香りと性質を持っています。その香りと性質を決めるのは、アロマオイル（精油）に含まれる※天然の化学成分です。
一般的にアロマオイル（精油）に使う場合は、「乳化」という工程を経ることで安全に使用することができるようになります。
「乳化」について学び、安心安全なアロマオイル（精油）の使い方をマスターしましょう。
今回は、肌や衣類・シーツなどのファブリックに使う場合を想定した乳化の方法を解説しています。 さまざまな使い方をしたい場合は、それぞれ精油の作用や刺激性などを化学的に判断し、効果的で安全な使用できるよう、その性質を学ぶ必要があります。
とはいえ本格的に学ぶことは難しいですから、そんな時はアロマオイル（精油）を購入したときについてくる※付属の説明書を参考にするか、アロマテラピーに関する書籍を購入してみるのもおすすめです。
天然成分だから安心？
アロマオイル（精油）は、天然の化学成分である有機化合物が数十から数百種集まって構成されています。それぞれの有機化合物には薬理作用があるとされ、天然の成分とはいえ、多量の使用、原液を直接肌や粘膜に塗布、または服用すると刺激や炎症、体調不良などを起こす危険があります。 中でも服用については、フランスでは医師の処方にもとづいて行う場合がありますが、日本では飲料物や医薬品とはされていないので、絶対に服用はしないでください。
説明書は大切に
アロマオイル（精油）を購入された際には、詳しい取り扱い方法が書かれた説明書が入っている場合があります。説明書には「禁忌事項」や「精油の化学成分」について記載されています。必ず、使用前にお読みになることをおすすめします。
目次
アロマオイル（精油）の成分のほとんどは疎水性（水に溶けにくく、混じりにくい）と親油性（油や脂肪酸に溶けやすい、なじみやすい）の性質を持つため、水に溶けにくい一方、アルコールや油には溶けやすいという特性があります。
また、アロマオイル（精油）と呼ばれていますが、化学的には脂肪酸を含まないため、油脂ではありません。 アロマオイル（精油）の分子は非常に小さいため、人間の皮膚や粘膜に容易に浸透します。 全てのアロマオイル（精油）には、※粘膜への刺激特性があることを考えると、原液を直接肌や粘膜へ使用することは絶対に避けなければなりません。
そのため肌へ使用する場合は、乳化剤で希釈する必要があるのです。
希釈しても粘膜への使用はNG！
たとえ希釈していても粘膜への使用は避けるべきです。 もっと刺激性を減らしたいときは、アロマオイル（精油）の濃度を下げたり、特定の成分を、他の成分を持つアロマオイル（精油）をブレンドして緩和させる「クエンチング効果」と呼ばれる手法を用います。
水と油を一緒にいれると上層に油、下層に水がある状態で二層に分かれます。本来は混ざり合わない水と油は乳化剤を使ってよく混ぜると、油の中に水、もしくは水の中に油が点在して、混ざり合ったように均一になり、二層に分かれにくい現象が起こります。一般的に「乳化」と呼ばれる現象です。
先述の通り、アロマオイル（精油）は水に溶けない性質なので、化粧水やアロマスプレーなどを作るときは、乳化させるために乳化剤（基材）を使用します。 乳化剤（基材）はディスペールやバスベース、アルコールなどです。
それらを使って乳化させることで、アロマオイル（精油）が原液のまま直接肌につかない状態になります。
アロマオイル（精油）と水を乳化させるために使用される乳化剤（基材）のご紹介をします。 アロマテラピー専門店やドラッグストアなどで購入できます。
植物素材からできているのでアロマオイル（精油）となじみやすく、口に入っても問題のない成分でできています。（※飲用はできません） ティートリー精油を使ったうがい水やアロマスプレー作りにおすすめです。
アロマバス専用の乳化剤です。バスタイムだけでなく、アロマクラフトの基材としても使えます。アロマ入浴剤やアロマスプレー作りにおすすめです。
水分をほぼ含まない純度の高いエタノールです。エチルアルコールとも言い、所謂アルコールのことです。洗浄力が高く、あっという間に蒸発する性質を持っています。刺激が強く肌に直接につくと水分を奪ってしまうので、原液を直接肌につけてはいけません。アロマスプレーや香水作りにおすすめです。
アルコールの一種で、吸湿性が高く肌に用いるとしっとりとした感触になるため、保湿剤として広く利用されています。手作りのアロマ化粧品作りにおすすめです。
ここでは「化粧水」「アロマスプレー」「入浴剤」の３つをつくる場合の乳化方法を説明していますが、いずれの場合でも、まずはアロマオイル（精油）と乳化剤（基材）を混ぜて乳化させてから、水分を加えます。
材料（※濃度0.5%の場合）
�．咫璽�ーにグリセリンを入れます。 �↓，砲�好みのアロマオイル（精油）を加えて、ガラスかくはん棒でよく混ぜます。 ��スプレー容器に�△鯑�れ替えます。 �き�にフローラルウォーターを加えて、容器を振り混ぜます。
材料（※濃度2%の場合）
�．咫璽�ーにディスペール（無水エタノールでも可）を入れます。 �↓，砲�好みのアロマオイル（精油）を加え、ガラスかくはん棒でよく混ぜます。 ��スプレー容器に�△鯑�れ替えます。 �き�に精製水を加えて容器を振り混ぜます。
�．咫璽�ーにバスベース（粗塩でも可）を入れます。 �↓，砲�好みのアロアオイル（精油）を加えて、ガラスかくはん棒で混ぜます。 ���△鬟丱好織屬里�湯へとかします。
乳化剤（基材）を用いることで、アロマオイル（精油）を安全に使用できます。
「乳化」という言葉を聞くと何か難しいことをするのかな？と思ってしまいますが、乳化剤（基材）とアロマオイル（精油）を使えば、あっという間にできることをご理解いただけたかと思います。
また、アロマオイル（精油）はそのままでは使い切ることが難しいですが、乳化剤（基材）も使えば、一気に楽しみ方の幅が広がります。
ぜひ、皆様もアロマオイル（精油）と乳化剤（基材）で、アロマテラピーを生活にとりいれてお楽しみください。
