カンファーとは / Cinnamomum camphora CT1 camphra
カンファーはクスノキの木部から水蒸気蒸留で抽出されます。またその成分が結晶化したものは樟脳と呼ばれます。害虫をよせつけない作用のある成分が50%以上含まれているため、天然由来の防虫剤として昔から親しまれています。
- ※使用上の注意※
- てんかん患者、喘息患者、妊婦、乳幼児には刺激が強いので使用しないでください。
アロマテラピーでは必ずホワイトカンファーが使われます。イエローカンファー、ブラウンカンファー、
ブルーカンファーはサフロールがあるため使用しません。
カンファー精油の特徴
【カンフル剤の語源】
カンファーは強壮剤として使われてきた歴史があり、カンフル剤の語源にもなっています。集中力を高め、疲労回復にも良いと言われています。
【体を動かした後に】
スポーツなど体を動かした後の疲れた筋肉や関節に、カンファーをブレンドしたキャリアオイルでセルフトリートメントをするのがおすすめです。
こんなお悩み&シーンにおすすめ
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香りを嗅ぐ(集中)
アロマストーンに精油を数滴垂らし、デスクの傍らに置いてみましょう。思考がクリアになって、いつもより仕事や勉強が捗る気がしてきますよ。
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ハウスキーピングに
重曹大さじ1杯に精油を数滴混ぜ、水で薄めてお掃除に。お部屋がきれいになるのと同時に、ほんのり香る自然の香りで気分もスッキリ。
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ディフューザーで空間に
ディフューザーに数滴垂らし、お部屋に香りを漂わせて。単品だけでなく、いくつかの香りを組み合わせることで、あなたの空間オリジナルの香りが出来上がります。
カンファーを使ったアロマレシピ
RECIPE
衣替えが楽しくなる防虫サシェ
カンファー成分が多く含まれているため、身体や環境に優しい自然素材の虫除けとしてよく利用されています。紹介したレシピではシナモンスティックを使っていますが、ドライハーブに数滴たらして防虫サシェを作ることもできます。
詳しいレシピはこちらから
セラピストのおすすめブレンド
カンファー
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真正ラベンダー
シャープなカンファーの香りとハーバルで甘く優しい真正ラベンダーの香りのブレンドが、疲れた心にほどよい活力を与えてくれます。
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精油のノートとブレンディング
精油は1種類でも良い香りがしますが、数種類を組み合わせることでより豊かで奥深い香りになります。
精油のノートとは
ノートとは、精油の揮発する早さ、香りが鼻へと伝わる早さのことです。
揮発が早い順に「トップ」「ミドル」「ベース」に分けることができ、ブレンドはノートを意識することで時間の経過によって変化していく香りを楽しむことができます。
代表的な精油
- トップ
- レモン / グレープフルーツ / オレンジ
- ミドル
- ラベンダー / クラリセージ / ゼラニウム
- ベース
- パチュリ / サンダルウッド / フランキンセンス
ブレンドのコツとは?
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NO.1
揮発しやすいトップノートの精油は多めに、香りが長く続くベースノートの精油は少なめにブレンドします。
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NO.2
強い香りの精油はトップ、ミドルにかかわらず少なめにすると、全体のバランスがよくなります。
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NO.3
ブレンドは「スイカに塩」です。意外な組み合わせが、絶妙な香りのバランス、多彩な香りになります。
いつもはあまり使わない精油や苦手な精油をうまくブレンドして、黄金比率の配分を見つけて、香りを楽しむのはいかがでしょうか?