クローブとは / Eugenia caryophyllus
クローブの原産地はモロッカ諸島やインドネシアで、樹高9メートル強にまで生長する円柱型をした常緑樹です。釘のような形をした花蕾から和名は「丁子」と呼ばれます。フェノール類のオイゲノールを多く含むことにより強力な殺菌作用や抗感染作用を持ち、香辛料や生薬として古くから利用されています。
- ※使用上の注意※
- 刺激が強いので少量を使う。
妊娠中の方は使用を避ける。
クローブ精油の特徴
【集中力を高めたいときに】
甘く刺激的な香りのクローブは、集中力と記憶力を高めてくれます。柑橘系の精油とブレンドしてアロマディフューザーで香りを広げてみましょう。
【歯医者さんの香り?】
歯医者に行くと感じる独特の香りは、クローブに含まれる成分と同じ「オイゲノール」の香りです。「オイゲノール」は鎮痛作用と殺菌作用があるため、歯医者でも使われています。
こんなお悩み&シーンにおすすめ
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いつものマスクに
スプレーボトルに無水エタノールを大さじ1杯、精油を9滴混ぜ、精製水を大さじ2杯加えます。シュッとひと吹きで、いつものマスクライフがスッキリ快適に。
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ハウスキーピングに
重曹大さじ1杯に精油を数滴混ぜ、水で薄めてお掃除に。お部屋がきれいになるのと同時に、ほんのり香る自然の香りで気分もスッキリ。
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ディフューザーで空間に
ディフューザーに数滴垂らし、お部屋に香りを漂わせて。単品だけでなく、いくつかの香りを組み合わせることで、あなたの空間オリジナルの香りが出来上がります。
クローブを使ったアロマレシピ
RECIPE
オリエンタルな香りを楽しめる虫よけスプレー
虫の嫌がる精油を組み合わせて、香りが良くて持ち歩ける虫よけスプレーを作ることができます。更にクローブの精油を加えることで、ゴキブリ対策の効果も期待できます。(※スプレーにはエタノールが含まれるので、家具等にかからないようご注意ください。)
詳しいレシピはこちらから
セラピストのおすすめブレンド
クローブ
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フランキンセンス
甘くほろ苦い香りのクローブにクリアな香りのフランキンセンスをブレンドすることで、心が研ぎ澄まされるような香りに。このブレンドを香らせながら瞑想はいかがでしょうか。
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精油のノートとブレンディング
精油は1種類でも良い香りがしますが、数種類を組み合わせることでより豊かで奥深い香りになります。
精油のノートとは
ノートとは、精油の揮発する早さ、香りが鼻へと伝わる早さのことです。
揮発が早い順に「トップ」「ミドル」「ベース」に分けることができ、ブレンドはノートを意識することで時間の経過によって変化していく香りを楽しむことができます。
代表的な精油
- トップ
- レモン / グレープフルーツ / オレンジ
- ミドル
- ラベンダー / クラリセージ / ゼラニウム
- ベース
- パチュリ / サンダルウッド / フランキンセンス
ブレンドのコツとは?
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NO.1
揮発しやすいトップノートは多めに、香りが長く続くベースノートは少なめにブレンドします。
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NO.2
強い香りの精油はトップ、ミドルにかかわらず少なめにすると、全体のバランスがよくなります。
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NO.3
ブレンドは「スイカに塩」です。意外な組み合わせが、絶妙な香りのバランス、多彩な香りになります。
いつもはあまり使わない精油や苦手な精油をうまくブレンドして、黄金比率の配分を見つけて、香りを楽しむのはいかがでしょうか?